東北で働く女性のライフスタイルマガジン［東北ウーマン］

ちょうど１週間前、大学の夏休みが始まりました。

本来なら丸々2ヶ月ほどの長い休みがありますが、今年はコロナの影響を受け、約1ヶ月の夏休みです。この写真の麦わら帽子は、一目惚れして買ったものの、なかなか被る機会がなく、さみしいですね。

わたしは“ 旅する黒川 ”ですが、コロナが始まってからはどこへも旅行しておりません。旅行すること自体がやっぱり怖いというのもありますが、実際のところは学校生活がかなり充実しているというのが理由かもしれません。自分自身びっくりしています。学校が始まるまでは、こんなにも忙しくなるとは思いもしませんでした。授業で取り組むプロジェクト、ゼミ活動、東北ウーマンなどのチュートリアル活動、インターンなどなど・・・結構いろいろありました！これは、本当に幸せなことです。そんな中、私は「直接会えないことへのもどかしさ」を常に感じていました。友達、家族、大切な人と会えない日々を送られている方もいらっしゃるかと思います。私もこの半年間でいろいろな感情を抱きました。充実していて楽しいこともあれば、寂しい気持ちになることもありました。そんなごちゃごちゃした今の気持ちを素直に、文章にしたいと思います。

もどかしさもあったけれど

“ 旅行するのが好き、食べることが好き “という私にとって、ずっと家にいるのは正直ストレスが溜まりまくりでした。旅行をするにも美味しいものを食べるにも、やっぱり誰かと一緒にいるから楽しいし、一緒に食べるからおいしいんだということを身にしみて感じました。zoomを開けば、画面の中にいる仲間と会えるのですが、何気ない会話もないまま授業が終わってしまいます。寂しいなぁ。そんな思いで３年の前期を駆け抜けてきました。また、仲間と一緒に取り組んでいる現在進行中のプロジェクトも、オンライン上での会議を重ねてきましたが、他の人が話しているときには同時に話すことができなかったり、いつものようにワイワイと話し合うことが難しかったりして、もどかしさを感じております。でも決して、もどかしいことばかりではありませんでした。こんな今だからこそ、いろいろな気づきがあったし、たくさんの人と出会うことができました。そんな環境にとても感謝しています。

今しかできない出会い

今だからこその出会いというのは、やはり距離的に行くことが難しいような遠い場所にいる人々と話すことができたことです。また、zoomを使っていなかったらお話しする機会はなかっただろうなという人とも繋がることができました。例えば、授業において、横浜にいる学生さんと何度かお話しする機会がありました。隙間時間や授業の空きコマを使って、移動せずとも気軽に話すことができるというのはオンラインの魅力です。本来なら何度も通うことは難しかったと思いますが、zoomを使って何回か会うことができました。山形の魅力をお話することができ、興味を持っていただけたのがとても嬉しかったです。

また、ゼミの活動では週に1回のペースで、岩手/伝統工芸の職人さんたちに取材を重ねてきました。こんなにもお話を聞ける機会は滅多にないと思います。貴重な経験をさせていただきました。今、お話を聞くことができてよかったと思う方々にも出会うことができました。背中を押されたというか、とても励まされたというか、そういう言葉をたくさんもらいました。

新しいカタチで

新しい発見もありました！関東や関西での開催が多く、実際には参加できていなかったフェスが今回オンライン開催になったため、参加してみました。8月3日〜14日に開催された「紙博」というオンラインフェスティバルです。紙博では、様々にデザインされた紙たちが待っています。今回のフェスでは “ 今までよりもっと近く、もっと熱く。愛するものたちの魂に触れられる７日間 ” というテーマが掲げられていました。とっても覗いてみたくなりますよね。なんとチケットを購入すると、zoomで自分の好きな時間に作家さんのお話を聞くことができたり、zoomの背景画像をダウンロードできたりと、実際に会えなくても楽しめる企画がたくさんありました！オンラインミーティングでは、制作している現場を見ることができるアトリエツアー、コトリンゴさんなどのアーティストさんによるライブ、トークイベントなど、普段は見られないような特別なプログラムが盛り沢山でした。オンラインならではの楽しみ方です。可愛いポストカードや便箋を見つけてはワクワクしました。画面上にいながら、会場をぐるぐると見て回っている気分で、その上 何度も戻ってきては欲しかったものをもう一度見返すことができて、オンラインフェスもなかなかいいなぁと感じました。

オンラインという新しいカタチが心境に大きな変化をもたらしました。楽しいことや嬉しいこと、寂しいことやネガティブなことまで、いろいろな気持ちを味わいました。そんな中、「いつでも自分らしくいたい」という気持ちが膨らみました。くせ毛が嫌で、縮毛矯正で真っ直ぐにしていた髪の毛も、そのままに私らしく伸ばしてみたりしています。環境と心の変化がなんとなく、成長につながるかもしれないとも思っています。

これから本格的に夏休みが始まりますが、もっともっといろんな発見をする夏休みにしたいなと思います。とは言え、やっぱり 学校のみんなや友達に早く会いたいですね！  “ もどかしさ “ から会えることの幸せを噛み締めています・・・

やっと みんなと会えた時、どんなふうに思うのかワクワクしますね。