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■ 東北ウーマンインタビュー
夢を叶えて、地元山形に恩返しを
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■ 東北ウーマンインタビュー
夢を叶えて、地元山形に恩返しを
夢を叶えて、地元山形に恩返しを
2020ミス日本「海の日」
森谷美雲さんインタビュー
森谷) はい、ありがとうございます!活動内容ですね。 現在私は、「2020ミス日本「海の日」」として、島国日本にはなくてはならない海の恵みに感謝し、世の中の海洋業界の理解と関心を高めるために、主に、海洋イベントや安全啓発活動のシンボル的な役割を担って活動しています。
今年2月に大阪で開催された「フィッシングショーOSAKA2020」での様子
森谷)最近の具体的な活動ですが、神奈川県の海上で、動画やポスターの撮影会がありました。2年前、ボートに乗る時のライフジャケット着用が義務化されたので、「ライフジャケットをつけましょう」ということを呼びかけるポスターの撮影や、ボートの安全な乗り方の模範動画の撮影がありました。
安全な乗り方の模範を示さなければなりませんので、「ミス日本 海の日」になるとまず「二級小型船舶操縦士免許」を取得するんです。その免許を生かして、自分でボートを操縦しながら撮影しました。 他にも、船舶関係の雑誌の連載コラムを担当させていただいたりしています。
ちょっと残念なのは、「海の日」の称号をいただいた直後から新型コロナウイルスが流行ってしまったので、例年のような大きな活動ができずにここまできてしまったことですね。
井澤)今回のコロナ禍は本当に大変ですが、そんな中でもできることを見つけ、さまざまな活動をしておられるのですね。
神奈川県三浦市の油壺シーボニアマリーナにて実際にボートを操縦している様子
森谷 ) そうですね。私の代になって、活動自体があまりなくなってしまったということから、OGの方々が「美雲ちゃんの代で、コロナだけどできることはないかな」って一緒に考えてくださったんです。そして、今は動画の時代ということから、「2014ミス海の日」以降の先輩の方々全員に協力していただきました。とても有難かったですね。全てオンライン上で作ったんですよ。
ミス日本「海の日」よりメッセージ動画の一部抜粋
井澤) この動画には、どんな想いや願いが込められているのでしょうか?
森谷)コロナ禍の中でも、海で働いている方が多くいらっしゃいますが、そのような皆さま方にエールを送りたいという気持ちを込めました。そしてまた、夏の海水浴シーズン、海開きさえできなかった地域もありますが、そういった海の関係者に向けて。さらには、海で最も大切な「事故防止」のためのメッセージ・呼びかけなど、いろんな思いが込められています。
森谷) そうですね。まずInstagramからお話しすると、ミス日本「海の日」ということで、「海」を連想させる水色っぽいイメージで「統一感」を出すように意識しています。あと、たくさんの人に海の楽しさを知ってもらえるようにするため、今年の夏は特に、海の投稿や、元気の出る明るい投稿を増やすようにしていましたね!
山形県鶴岡市湯野浜海岸にて 動画撮影を行った際のオフショット
井澤)写真も大変お上手ですよね!雰囲気がとっても素敵だなと思います。 また、Twitterでも投稿されておられるのを拝見しています!
森谷)ありがとうございます。そう言っていただくととてもうれしいですね。Twitterでは、「日本海事広報協会」さんや「海と日本プロジェクト」さんが発信されている海に関する情報があるので、それをリツイートし、常に最新の情報を収集するようにしています。 例えば、「どこどこの遊覧船が今年で終わりです」というニュースだったり、「ある貨物船が今、どこでどんな風に働いていますよ」などといった皆さんにも知っていただきたいツイートを見つけたら、すかさずリツイートしていますね。
井澤)ズバリ、森谷さんの思う「海の魅力」はどんなところでしょうか?
森谷) そうですね。海外から日本に、海上交通(海運)で運ばれてくるものが、全体の99.7パーセントもあるということを「ミス海の日」になったその日に教えていただいたのですが、このことを知ったことが一番衝撃的なことでした。「100%近い!こんなにもすごい量なんだ」って。海で働いてくださっている方への感謝と海の有難さはこの事実に詰まっていると思います。この辺りが実感としての”海の魅力“かなと思いますね。
井澤) 自分もその事実、今回初めて知りました! ちなみに、森谷さんはどういう場面で教えてもらうことになったのですか?
森谷) 「海の日」になった後、いろいろなメディアの方々から取材をいただきました。その時にお話しする内容について、事務局の方から、基本的な知識をさまざまレクチャーいただきました。海の日の目的はもちろんですが、海洋関連で今起きていること、海運の役割など。その過程で、「だから海の日って大切なんですよ」という説明で教えていただきました。
昨年1月に行われたミス日本コンテスト最終選考の様子
それぞれの個性に合わせ、桂由美さんがデザインした 世界に一つだけのドレスを着用しています。
井澤) 以前、他のインタビュー記事の中で、あるエピソードが印象的でした。 「都内のファイナリストに囲まれてレッスンを受けていく中で、不安や地域との差に思い悩まれた」という・・・。
森谷) そのことですが、当時、大学3年生の時でした。そのため、大学の講義が終わると同時にそのまま東京に行って、東京で4泊して、また帰ってきてすぐ講義、といった日々が続きました。地方のハンデも感じましたし、意識の違いも。そしてスケジュール面での難しさや精神的・体力的なところも大変だったなあと。
井澤) 「意識の違い」を感じた、と・・・?
森谷) 意識としては、同じ21歳でもなんだかやっぱり違うんですよね。そう・・・私はハングリー精神や反骨精神みたいなのが、自分でもわりと強いなと思ってはいるのですが、やっぱり都内の人の“キラキラ感”と、こっち地方出身の“ど根性”みたいなのを照らし合わせてみると、都会の人は、何か皆、すごく煌びやかだなぁって。そう見えちゃうんですよね。(笑)
井澤)うわぁ。その気持ちとてもわかる気がします。都会の人って、なぜかみんなキラキラして見えますよね。
森谷) なのでその分、山形にいるからこそ、地方に住んでいるからこそわかること、できることを自分は発信していかなくちゃいけないのかなと思って。むしろそこを自分の“強み”として自覚し、都会の人と戦おうって思っていたところはありますね(笑)
井澤) なるほど。悩んだ中でも、逆にそこをポジティブに捉え、強みにしていったということですかね。
森谷) そうですね。自分が劣っているって思わないで、ポジティブに捉えて、いい方にいい方に!って思っている方が自信もつくし、行動にも表れてくると思うので、そこは曲げずに、むしろ自信に変えてやる!と思っていましたね。
森谷) もちろん、あります!今の方が、いろんな面にアンテナを張って、いろんな事柄に興味を持って物事を見るようになったかなと。その意味で人間的にも幅が広がったかなと、これはすっごく強く思います。この選考に参加してからは、SDGs(持続可能な開発目標としての17のゴール)の存在を知り、それが海にも深く関わっていることがわかり、より深めてみようと自分で色々と調べてみてみたりとか。
昨年12月に行われたミス日本ファイナリスト記者会見の様子
ミス日本はSDGs(持続可能な開発目標としての17のゴール)への取り組みを推進しています。
森谷) そうですね。それこそ自分は日本を代表する「海の日」なので、海について、もっともっといろんなこと勉強してみよう!みたいに意識が変わったり、今まで興味を持っていなかったことにも矢印が向いているなって実感したりもしています。その意味で、本当に参加してよかったなって心から思います。
井澤)森谷さんにとって、今回のチャレンジは、貴重な「学びの場」にもなったということですね。
森谷) 実に多くの学びがありました。最近の一番身近な例でいいますと、「レジ袋有料化」の話題があげられます。海洋生物とレジ袋、深く関係していますが、有料化になったのはどうしてだろう?とか生活の中のちょっとした変化にも敏感になったと思います。そして、小さなことでも、変えられることってたくさんあるなぁと。色々と学ぶと、とても面白いこと、変えられることがたくさんあることに気づけるようなりますね。
井澤) ミス日本は、容姿だけでなく内面も重視されます。内面をブラッシュアップする上で、実践されたことを具体的に教えていただけますか?
森谷)内面ですか・・・。最終審査に向けて私が意識していたのは、「将来どうなりたいか」ということを具体的に考えることですかね。1年後だけじゃなくて10年後どうなりたいかとか。これまでの大学生活で、自分がどんなことを意識しながら学んできたかということなども考え直したりして、最終審査に臨んでいました。
井澤) 将来のことについても聞かれたとのことですが、将来はアナウンサーになりたいという夢をお持ちだとか。
森谷) はい、そうですね。選考でもそのことをお話しました。「夢」に対して、どうアクションをしているのかというところも具体的に伝えたりもしました。今まで芸能活動やリポーター活動をしていた経験を活かして、そこから更にテレビなどのいろんな情報媒体、メディアの中で自分がどう働いていこうかなっていう女性像っていうんですかね、こういう働く女性になりたいみたいなところもプッシュしてお話したかなと思います。
井澤) アナウンサーになりたいと思ったきっかけに、大学1年生の頃から経験されている仙台放送でのリポーター活動での経験もあるそうですね。
森谷) リポーターとして、お店の方や企業の方と一緒に出演する際に、自分からたくさん色んな人に話しかけるようにして知識を増やしたり、和んだ雰囲気になるようにしていました。 また大人の方と接する機会が多かったので、目上の人と話す際の話し方を学べたこともいい経験になりました。
井澤) 森谷さんの「現在」を教えていただけますか?
森谷) そうですね。まだ納得のいく就活ができていなくて、今も続けているんです。でも、「表舞台に立って、話して伝える仕事がしたい」なって思うところは軸としてあるので、まだまだ頑張りたいと思います。また、「山形に恩返しをしたい」っていう想いがすごくあって。東京など県外に出て行ったとしても、いずれ山形に戻ってきて、山形を盛り上げるような活動を将来したいなって、このミス日本の活動を通して特に強く思うようになりました。
祖父から貰った山形名産「さくらんぼ」を持って記念撮影
森谷) 2020ミス日本の任期も残り5ヶ月となりましたが、海が楽しいとか、海と触れ合う機会を多く持つ人が増えて、いろんな人がもっと海を好きだって思ってくれるようになるといいなと思っています!そのために、お役に立てること、できることは何でもやっていきたいと思っています。まずは学んだことや新しい情報を得て、それを元に情報発信を積極的にやっていけたらと思います!
井澤) 今後とも森谷さんを応援していきたいと思います!ありがとうございました!

1998年、山形県東根市生まれ。
昨年約2500人の中から、「ミス日本」ファイナリストになり、
今年1月2020ミス日本「海の日」に選ばれた。
海洋イベントや海の安全啓発のシンボルとして活躍中。
大学1年時から続けるリポーター活動の経験を通して
「伝える」ことに魅力を感じ、
将来は自ら発信できるアナウンサーを目指す。
趣味は、フィルムカメラと旅行。
冒頭で紹介した歴代ミス日本「海の日」(2014〜2020)からの
メッセージ動画は以下のリンクから
https://www.instagram.com/tv/CCgFvizn-1M/?utm_source=ig_web_copy_link
Twitter @miumoriya
Instagram @miumoriya

出身地:山形県村山市
趣味: ドライブ,読書、雑貨巡り
東北の好きな所:美味しい空気、食べ物、豊かな暮らしがあるところ
モットー: ポジティブ変換
ひとこと: “ 一期一会 ”
最後までお読みいただきありがとうございます!
私毎ですが、今回はじめての取材で、緊張MAXで挑んだ当日。
森谷さんはそんな不慣れな私にも、とても優しく明るく接してくださいました。
輝かしいルックスをセンスを兼ね備え、
また、どんな状況でも屈することなく、
置かれた環境で最大限に力を発揮するための”努力”を惜しまない、
大変魅力的な方であると感じました。
私自身、森谷さんの姿に多くの刺激を受けました。
更なるご活躍をお祈りしております!
取材にご協力いただいた森谷さん、ミス日本事務局さん、本当にありがとうございました。