止まった時計と、みつけた成長 |
こんにちは、鈴木晴です。
今回は大学に入って一年が経った私の春休みをご紹介します。
突然ですが、皆さんの時計の時刻は正確ですか?
春休み、大学に関わるほぼ全ての活動が終わり、私は時間に追われなくなりました。
休みに入る前は、毎日何かしらの会議や約束があり、時計を手放せませんでした。
実家にはたくさんの時計がありますが、正確な時間を示しているものは一つもありません。
リビングの時計は10分早い。和室の時計は5分遅い。2階の時計は5分早い。車の時計は2分早い。
そして、家族の集うソファから見える時計は、何年も前から1時32分で止まっています。
家族全員がスマホを持った今、アナログ時計は重要視されなくなりました。
私が実家にいる間、買い物やご飯の相談の中で
「今何時だね?」「1時半だよ」「そうじゃなくて!」と何度も笑いました。
入居して十数年、時計として機能していない今でも、愛され続けています。
私の実家は長野にあり、山形から長野は移動だけで1日が潰れます。
実家までの移動時間合計すると約7時間。移動時間の多くは、本を読んだり景色を見たり、趣味の俳句を作ったり。移動時間が長くバッテリー消費が惜しいためスマホは見ません。
実家に戻るとき、いつもこの長い移動から、時間の流れをゆっくりに感じます。新幹線はバスに比べて揺れも音も少なく、空を飛ぶタイムマシンに乗っているようで心地良く、私はこの時間がとても好きです。
一年間一人暮らしをしていると、実家が近い人を羨ましく思うことがあります。
自分が体調を崩したときはもちろん、何もなくただ寂しいとき。
移動だけで時間もお金もかかるため、頻繁に家族に会うことができません。
だからこそ、この遠い実家は、私の背中を押してくれます。
私はこの一年間の一人暮らしを経て、行動力と体力がつきました。
料理をする、洗濯物を干す、歩いて大学に通う、そんな当たり前の日々が私の世界を少しずつ広げてくれました。
山形はバスの本数も少なく、車を持っていない私の主な交通手段は徒歩です。
3、4時間歩いても筋肉痛にならないくらい足腰が強くなりました。
度重なる長距離徒歩移動のお陰でポケモンGOが捗ります。
この春休みだけで、仙台、愛媛、大阪、東京へ行きました。
私は写真を撮るのを忘れて楽しんでしまうため、ほとんど写真に残りませんでした。
初めてバスで仙台に行った時、回数券6枚なんて四年間でやっと使い切るくらいのものだと思っていました。6枚綴りの回数券を買うのも、もう3回目、今では仙台駅前の画廊や美術展、思いつきで水族館に行ったり、仙台頻繁に足を伸ばせるようになりました。
一年間で自分の行動範囲をここまで広げられたのは、実家が遠いことが大きく影響していると思います。私が山形に進学することを快く送り出してくれた家族に感謝しなければいけません。
今後も自分のやりたいことを信じて、自由に過ごしていきたいです。